【松田卓也/書籍】人類を超えるAIは日本から生まれる(廣済堂新書、2015/12/31読了)

同書は、最近至る所で見かける「AI」「人工知能」、そして「人類を超える知能」等のキーワードに引きつけられて手にした新書となります。 同書は、ディープラーニングに代表される注目の人工知能技術、その他新しい研究動向、超知能が2045年までに生まれるという「シンギュラリティ」の話について、有名実業家や研究者の論を紹介しつつ、人工知能の重要性を説く良書です。 今後の人工知能実現の際に、どの国が開発を主導するのかで、世界の中での日本のポジションが決まってしまうという趣旨だと読みました。人工知能というキラーテクノロジーを軸に、今後の日本の国際的な競争力を確保しなくてはいけないということは何となく理解できます。 ただ、個人的に非常に関心があることは、汎用的な人工知能、それも人間の知能を超えた人工知能ができ、そして人間の仕事や、やらなくてはならない作業などをすべて代わりに行うようになった将来、人間はどうなるのか?という疑問です。 そもそも、人は他の人たちの間で「どうしても差をつけて、優越感を感じたがる」生き物です。人が自身の能力を持って、他者との違いを表現する仕事という手段が人工知能に奪われた際に、何をもって人は他者との間に優越感を見出すのか。 美意識や、芸術に対する造詣が他者との違いを見出す対象となるのか?はたまた哲学的な思索、思想といったものになるのか?いずれにしても、実用的な能力が全て人工知能で代替えしてしまうようになれば、そのようになるのかもしれません。 それって、人工…

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