【真山仁/書籍】当確師(中央公論新社、2016/1/1読了)

真山仁氏。とてもお気に入りの作家です。同氏は、なんと作家デビュー10周年を迎えたようです。最新作「当確師」を書店で見つけて手に取ってみた際に、本の帯にデカデカと記載されていました。

大好きな作家ではあるものの、私個人的にはそのあたりには関心はない。ただ10周年と聞いて、10年前、自分は何をしていたのかな、と振り返ってしまいました。同氏のように世の中に良い価値を生み出して来たのかなと…

「ハゲタカ」に始まり、直近では「売国」「雨に泣いている」等、真山氏の作品は一通り読んできた中で、今回も本書「当確師」を読み終わって、やっぱり「いいな」と感じました。

主人公 聖達磨こと選挙当選請負人 ダルマ。凄腕の選挙コンサル。人の心の中の欲や謀略などを読み取り、次々と裏をかく思考がとても痛快。それから、選挙に出馬した黒松幸子、さっちゃんことNPO法人代表を務める社会活動家。深く社会福祉のあるべきビジョンを持ちつつも、現状の政治に対してただ文句を言うだけではなく、冷静に、そしてシビアに現実の改善を実現すべく振る舞う姿。

ああ、現実の世界にこれほど魅力的な人は実在するのでしょうか。あくまでも小説の世界だけの話なのでしょうか。いや、単に私の周りにそのようなスゴイ人がいないだけなのかしら。いやいや、もっと可能性がありそうなのは、魅力的な人がいても気づかない私の鈍感さかもしれないですね。

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