【Crowd Lease/投資】貸付型クラウドファンディングの貸出先として、店舗設備等の動産物件はあり?

2016-01-23_0002.jpg

 新しいソーシャルレンディングサービスが開始されました。その名も「クラウドリース(Crowd Lease)」といいます。中小・ベンチャー企業投資に特化した貸付型クラウドファンディング事業となっています。その特徴は、中小・ベンチャー企業投資に特化ということですが、さらに具体的に、店舗設備等の動産物件を主体としていることです。

 この新しい貸付型クラウドファンディングは、maneoマーケットが資金の募集・勧誘等を行う仕組みとなっています。では、「クラウドリース」を運営する事業者は何をするのか?そのあたりを整理したいと思います。

<目次>
1.優良な投資案件を組成できる?
2.なぜmaneoマーケットを活用?
3.投資の前にここをチェック



■1.優良な投資案件を組成できる?


 貸付型クラウドファンディングでは、ネットを通じて、個人でも簡単に事業者等に貸付を行えて、利子を稼げるところに魅力があります。

 ただその一方で、そこで組成された投資対象が本当に優良かどうか、判断材料も心もとないところが、個人の投資家としては感じるところでしょう。

 そこで、創業したばかりの「株式会社Crowd Lease」の代表取締役 武谷 勝法氏のこれまでの取組を少し見てみることで判断材料の足しにできればと思います。

 武谷 勝法氏は、2000年10月25日設立の株式会社ダーウィンにて代表を務めている方のようです。株式会社ダーウィンは、商事サービス、フレグランスサービス、サブリース・店舗サービス、海外進出・出店サポートサービス等を手掛け、広島県の本社、東京オフィス、大阪オフィス、福岡オフィスを構える従業員70名(パート/アルバイト含む)の会社です。

 外食ベンチャーとしてスタートした会社のベンチャー経営者というで、その意味では、店舗設備等の動産物件の目利きは信頼できそうな気もしますね。

 一方で、同社が広島で出店していた汁なし坦々麺専門店「麻辣商人」、東京で出店していた黒毛和牛ハンバーグ専門店「スターハンバーグ原宿」が既に閉店しているのは気になります。飲食店等の目利き力はどれくらいかと。

■2.なぜmaneoマーケットを活用?


 上記で述べたように、「株式会社Crowd Lease」の経営者は、金融事業を専門に行っていたのではなく、飲食店舗経営等をしていた方のようです。

 そのため株式会社Crowd Leaseは、ある意味、貸付型クラウドファンディング運営の専門家ではない。事業を行うにあたり資金の募集・勧誘等を行う仕組みをmaneoマーケットから借り、中小・ベンチャー企業投資に特化した店舗設備等の動産物件の組成に注力する会社と見るべきでしょう。

 こういった新しい貸付型クラウドファンディングが出てくる様子を見ていると、楽天のビジネスを連想させます。楽天は、楽天市場というEC事業の仕組みを運営し、その上で実際の物販を行う様々なお店が商売をする。同じ構図が、貸付型クラウドファンディングというビジネスでも起きつつあるのでしょう。

 となると、株式会社Crowd Leaseは、maneoマーケットの仕組みを利用して資金の募集・勧誘等を行うからには、maneoマーケットに利用料を支払っているはずです。となると、投資案件の組成をする上では、その利用料を含めた相応に高い利率が得られる案件を組成しなくてはならなくなると思います。

 つまり、相応に高い貸し倒れリスクのある案件になるのでは…

■3.投資の前にここをチェック


 貸付型クラウドファンディング事業「クラウドリース」は、2月8日にサービスを開始したばかりです。そのため、まだ2016年2月11日時点で、組成案件は下記の2件が募集予定というところです。もちろん、返済実績はありません。

・オープン記念ローンファンド1号(利回り(年利) 5.00~10.00% 運用期間 6ヶ月)
・オープン記念ローンファンド2号(利回り(年利) 5.00~10.00% 運用期間 5ヶ月)


 慎重な個人の投資家であれば、返済実績がある程度出てくるまで投資を待つこともひとつの方法かもしれません。一方、積極的に投資したい方は、例えば、投資案件の投資先を見てみるのが良いかもしれません。

 詳細な事業者名等はわかりませんが、どのような事業等に投資するかは記載がありますので。例えば、「オープン記念ローンファンド1号」は、“リフォーム事業者に対し、住宅関連資材の割賦販売を行うための貸付”とのことです。

 「株式会社Crowd Lease」の経営者が、これまで飲食店舗経営等に携わってきたという事実を考えると、飲食店舗設備等に関わる案件のみを、まずは投資対象としてみるのも一案かもしれません。

 

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック