【加谷珪一/書籍】「これからのお金持ちの教科書」から学べる3つのこと(CCCメディアハウス、2016/2/11読了)

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 加谷珪一氏の書く書籍は、今後のサラリーマンの資産づくり、収入の確保を考える際にとても役立つ助言や将来見通しが非常に多いものです。例えば、次の2つの書籍は必読の書ではないでしょうか。

・お金持ちの教科書(CCCメディアハウス)
・これからのお金持ちの教科書(CCCメディアハウス)

 


 加谷珪一氏の著書の中のいくつかは、それほど内容のないものもありますが、上記の2つはとても役立つ。今後のサラリーマン、ビジネスマンの生活や働き方を考える上で不可欠と思います。

 そこで今回は、2015年12月7日初版発行された「これからのお金持ちの教科書(CCCメディアハウス)」から学べる3つのポイントを紹介します。

<目次>
1.年収を殖やしてお金持ちになることは案外難しい
2.事業化には手間やコストがかかる資金調達が必要だったが、それから解放される世界が来る
3.個人のアイデアや知恵こそが今後の資本となる





1.年収を殖やしてお金持ちになることは案外難しい


 同書では、経済活動を通じて富を形成する方法には2種類あると解説しています。そのひとつめは、毎年の収入を最大化して、より多くを貯蓄していく方法です。そしてもう一つは、資産を保有して、その価値を高めていく方法です。

 前者の方法は、例えばサラリーマンの給与所得のようなものです。この方法では実は大きな富を形成することは難しく、限度があるのです。なぜならば、サラリーマンの一人の給与所得には実質的に上限があり、かつ相当の額が税金として取られてしまうからです。

 一方、後者の方法は、言い換えれば、他人の力を上手く使っていくやり方のことであり、仕事を組織し、大きなビジネスにして、毎年の収益をサラリーマンの給与所得の何倍にもしていく方法です。この方法であれば、税金を払っても、一人の給与所得に比べれば十分多くの資産を作ることができます。これは事業化のことです。

 上記のことは、昔から巷でよく言われていることです。サラリーマンは安定だが大金持ちにはなれない。自分で事業を興すことは収入が安定しないなどリスクはあるものの、一発当てれば大きな資産が得られる。

 その意味では、加谷珪一氏はお金持ちになるためには、個人で事業をしないと難しいという、これまでさんざん言われてきたことをまずは説明しているのです。

2.事業化には手間やコストがかかる資金調達が必要であったが、それから解放される世界が来る


 その一方で、加谷珪一氏の説明で参考になるのは、その次のポイントです。

 従来、ゼロから事業を立ち上げる起業家にとって、資金調達は面倒な仕事であり、多くの時間とコストを必要としていました。その時間とコストを本業の事業に投入できれば事業の立ち上げがよりスムーズにできるはずなのに…。そのため、もともと多くの資本を有していた人が事業化には有利でした。

 ところが、加谷氏は、その状況が近年変わってきていると言います。AirbnbやUber等でも近年注目されている、シェアリングエコノミーの到来により、ビジネスリソースも安価にシェアリングが可能となり、それほど事業立ち上げの際に資金を必要としなくなる社会がもう目の前だというのです。

 そうなると、今後の事業立ち上げは、あまりお金をかけずに、起業家である自分一人で、素早く事業をスタートできると言います。もし、事業立ち上げに失敗しても、それほど資金を使っていないので、別のかたちで再度事業を立ち上げるなどチャレンジを繰り返すことができ、結果としての成功確率は高まると言います。

 つまり、個人で事業をはじめやすく、かつ成功(成功のレベルはいろいろですが)しやすい環境が整いつつあるということです。

3.個人のアイデアや知恵こそが今後の資本となる


 では、上記のようなシェアリングエコノミーが到来した場合の、事業立ち上げの際の成功要因として重要なものは何なのか?

 加谷珪一氏は、個人の「アイデアや知恵」であると指摘しています。従来は、もともと大きなお金を持っている人ほど事業立ち上げの際の投資を大きくでき、他者よりもスムーズに事業が開始できるという意味で優位性がありました。

 今後は、事業立ち上げを行う個人のアイデア・知恵が競争力の源泉になるというのです。しかも、単発のアイデア・知恵ではなく、継続的に新しいアイデア・知恵を出し続けること。

 もしそのような世界が来れば、もともとお金のない人でも、アイデア・知恵次第では、お金もちになるチャンスが十分にある社会になります。そして、加谷氏は、今後のサラリーマンは個人でマルチインカムを実現し、収入を増やすことが、現実的なお金持ちへ至る道筋ではないかと提示しています。

 サラリーマンにとって給与所得がなかなか増えない経済状況の中、マルチインカムを実現するという方法はお金を増やすためには現実的な方法かもしれません。特に、もともとの資本力ではなく、事業化の成功がアイデア・知恵に大きく依存するビジネス環境となれば、多くのサラリーマンがマルチインカムを目指す社会もあり得るでしょうね。

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