【女の子の客引き/随筆】女の子の客引きに見る時間効率とお店の思惑。女の子が道路に立っていることに意味はあるのかな?

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 カフェで数時間作業をしていると、カフェの窓から近隣の繁華街の様子がよく見えることがあります。その中にひときわ不思議な人たちに気づくことがあります。

 若い、かわいらしい女の子がぽつんと突っ立っている。

 何をしているのだろう?

 その場に居合わせると、多くの人が気になってしまうくらいの違和感があります。観察の結果、分かってきたのは、彼女たちが、いわゆるガールズバー的な(色々なコンセプトがあるようで、スウェットなど寝間着姿の時もあれば、チャイナドレス姿、高校の制服姿等様々)お店の客引きのためだと予想されます。

 夜、繁華街に行くと、居酒屋の客引きに声をかけられたことがある人は多いでしょう。

 新宿歌舞伎町は典型的で、「居酒屋どうですか?」「今ならビール一杯サービスですよ!」など、男性店員さんと思しき人が、集団で歩いている人たちに片端から声をかけます。

 正直、大変だなと思います。客引きのお兄さんも。また、お店も。積極的に店の前の通りで、お客に声をかけないと、お店に入店してくれる人が増えないのでしょう。

 その日その日の売り上げを立てるために、一生懸命声をかける。正直、道行く人は、声をかけられることに迷惑さを感じることも多いだろうが、お店の死活問題ですからね…

 さて、件の女の子の客引き。居酒屋の客引きとは違うところが多々あります。女の子から道行く、潜在的なお客さんに積極的に声をかけることはしないのです。

 なぜだろう?客引きをしているのでしょ?

 そう思うのですが、まったく声をかけないし、そもそも道行く人さえ見ていない。多くの女の子は、手元のスマートフォンをいじって、時間をつぶしているだけ。

 繁華街の道路上で、長時間、時間をつぶしていると不自然です。

 なぜ、その女の子が客引きをしていると分かったかというと、数十分に1回程度の割合で、ガールズバー的なお店から、スーツを着た若いお兄ちゃん的な男性が、その女の子のところにきて、立ち話をしていくのです。

 あー、これって客引きとして道端に立っていてね、とお願いして、定期的に様子を見に来ているんだな…と。

 ただし、その男性も強く女の子に見込み客に声をかけると言っているようには見せません。ただ、談笑してお店に戻っていってしまいます。

 さて、こうした女の子の客引きは意味があるのか?

 だって、実質的に客を引いていないし。せっかくバイト代を払ってお店は女の子を雇っているのでしょう?ただ突っ立っているだけ。バイト代を払うだけの意味があるのであろうか?

 路上ナンパでもされて、お店に誘導するといった趣旨なのでしょうか?だとすると、なかなか難しい。路上ナンパって、そんなにされないから。ここでは…


 また、女の子の立場からすると、ただ立っているだけでアルバイト代もらえるのは、楽で稼げるということかもしれません。しかし、それは時間を浪費していることにならないのだろうか?というのも、アルバイトにしろ、労働には変わりはありません。

 そして、労働に対する対価は、金銭だけではなく、実はその労働を通じた活動経験にあるのだと思います。例え、対価が少なくとも、具体的な仕事をこなしたことで得られる仕事経験は貴重ではないかと思うのです。例えば、色々な職業の方々と話をして、世の中をよく知るとかね…

 その点、ただ突っ立っているというのは、そうした経験が得られるのかな…と思うのです。

 こうしてみると、ガールズバー的なお店の客引きとして、女の子に道路上に立たせていることは、お店にも売り上げ増という観点からそれほどメリットを得られないし、突っ立っている女の子本人も得るものがそれほどないのではないか。

 これって、どれほど意味があるのでしょうか?いや、実は裏側にお店の収益化のための仕組みが仕込まれているのでしょうか?私が知らないだけで…


 あと、余談ですが、ナンパというキーワードが出てきたので、それにかかわる面白い本をご紹介。
藤沢 数希「ぼくは愛を証明しようと思う。 」

 です。この本、小説なのですが、一度読んでみると面白いですよ。ナンパに対する見方が少しだけ変わります。それに対するいろんな言論もありますけど。

 

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