【マイナス金利/投資】個人投資家に負担?マイナス金利のしわ寄せが個人投資家に向かうのはなんか違う気がする。年間数十億円も。

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 日銀のマイナス金利政策。銀行等金融機関の収益が圧迫され、厳しい状況であることはわかります。そんな中、本日の日本経済新聞を見ていたところ、気になる記事を見つけました。

 マイナス金利 投信に転嫁  運用各社 投資家の利益目減り(日本経済新聞1面)

 記事によると、資産運用各社はマイナス金利に伴う負担を手数料として投資家に転嫁する方針を決めたとのこと。三菱UFJ国際投信や大和証券投資信託委託などが、マイナス金利に伴う負担を投信の基準価格に反映させるとのこと。

 ちょっと、びっくりしました。この点について、個人投資家に負担を転嫁するのは、そもそもの日銀のマイナス金利政策の趣旨?と違うのではと思うのです。

 以下にこのニュースを見た時の所感を記載します。

<目次>
1.そもそもお金を眠らせておかないための政策と理解している
2.だって、個人投資家が投資するメリットが減るでしょ?
3.年間で数十億円に及ぶ個人投資家の負担



1.そもそもお金を眠らせておかないための政策と理解している


 そもそも、今回、日銀がマイナス金利政策に踏み出した理由は、金融機関がお金を眠らせておくのではなく、積極的に企業に投資したり、貸し付けたりして、世の中でお金を回していきましょう、ということだと理解しています。

 例えば、大手銀行が一般生活者から預金という形で多くのお金を集めていたとしても、なかなか融資先がないとして、お金を貸し付けるのではなく、日銀にお金を預けている。

 それでは、経済は活性化しないので、日銀に預けるのではなく、もっと世の中の企業等に貸し付けて、お金を循環させましょう、ということでしょ?

 だから、マイナス金利にして、日銀に預けると目減りするので、中小企業等に金利を多少安くしてでも貸そうかなと思ってもらうようにしたのでしょ?

 あらためて言いますが、重要なことは、企業活動等をする主体にお金が流れるようにしていきましょうということだと思います。

 しかし、個人投資家へマイナス金利の負担転嫁というのは、上記の趣旨に反している気もするのです。

2.だって、個人投資家が投資するメリットが減るでしょ?


 個人投資家の投資のインセンティブは、資産の増大することにあります。少しでも資産が増えそうな企業等があれば、株式に投資したり、投資信託に投資したりする。

 でも、そこで手数料として、マイナス金利の負担が乗せられたら、その意欲をそいでしまいますよね?

 マイナス金利の負担を個人投資家に転嫁することは、世の中の企業活動にお金をまわす勢いがそがれることにつながると思うのです。

 日銀のマイナス金利の趣旨に反しているのだと感じられるのです。

3.年間で数十億円に及ぶ個人投資家の負担


 今回の投信での個人投資家へのマイナス金利の負担の転嫁により、投信全体でどれくらいの負担があるか。新聞記事では言及しています。年間数十億円が個人投資家の資産から持っていかれるそうです。

 何とも残念な気がします。個人でリスクを負って、自分の資産の一部を投資しているわけですが、一方的に資産を目減りさせられる…

 では、それを嫌がってすぐさま投信を解約してしまうことも、なかなかできないわけです。投信の解約は、やはりタイミングがありますから。そうである状況では、個人投資家の一方的な負担増です。

 この国では、政界的にも、産業界的にも、個人にも投資して欲しいという雰囲気を醸し出してきたわけです。しかしその一方で、メリットを与えるのではなく、強制的に負担を強いて着る。何とも苦々しく思うところです。

  

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