【ICT(情報通信技術)で収益/日記】電子書籍取次サービス、ライドシェアの動向を参考に、収益を上げる人が変わりえることを考える。

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 ITmedia ニュース 5月27日(金)では、電子書籍取次サービス「電書バト」での売上が話題になっていると報じている。

 記事を読んでみると、「電書バト」で2016年2月に実施した”電子コミック131冊を各11円で販売するセール”の効果で、月間の売上総額が3億円を超えたという。売り上げトップの作家には、1億3000万円以上の印税が入ったという。

 1億3000万円以上という額については、同運営は「1カ月間のロイヤリティ金額としては、控えめに言っても、これまでの電子書籍の常識を打ち破る数字」とのこと。

 このニュースを見ると、いかにICT(情報通信技術)の力がすごいかがわかる。

 既存の紙媒体の書籍は、物理的なものであるが故に、出版社から書店へと書籍を取り次ぐのにかなりのコストがかかる。そのため、書籍自体の価格も高い上に、書籍の付加価値の源泉を生み出す作家の取り分も少なくなる。

 従来は、それでも、それ以外の方法がなかったのだから、作家もそんなものであろうと違和感もなかったに違いない。




 しかし、電子書籍取次サービス「電書バト」のようなICT(情報通信技術)が登場し、作家の実入りが増大する効果が明確になれば、もうこの動きに反対はできないのではないだろうか。

 書籍の読み手である一般消費者は、より安いコストで書籍を手に入れ、楽しむこともできる。籍の付加価値の源泉を生み出す作家はより多くの利益を得られ、それを原資に更なる作品の創作に集中できるのだから。

 一方、既存の取次を生業にしていた人たちの仕事は、減少していくのかもしれない。全くなくなることはないにしても。

 ICT(情報通信技術)のインパクトはすごい。従来価値が認められていたもの(例えば、従来の取次サービス)の価値が瞬時に目減りするのだから。

 このような話は他の分野にも起きつつある。例えばシェアリングエコノミー。

 Uberなどのライドシェアサービスも、広く俯瞰してみれば、これと同じ構図かもしれない。ICT(情報通信技術)により、既存のタクシーなどの価値が目減りし、たまたま同じ方角に行くUberドライバーによるライドシェアに価値が認められるようになる。

 もちろん、現在の日本では、すぐにUberのライドシェアは進まないだろうが、兆しは見えつつある。京都の京丹後で、日本のUberが動き出した。まだ、規制に縛られ、制限付きであるが、ある意味での実績を作った。今後、規制を乗り越える動きが強まるのであろう。

 その時に、既存のサービス提供者はどうするのか。頑なにこれまでのサービスを様々な理由をつけて守ろうとするのか。それとも、この流れを逆手に取った行動を起こしていくのであろうか。その動きを予想する参考として、分野は違うが、既存取次サービス事業者の動向が気になるところである。

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