【ソーシャルレンディング/投資】運用者としては、ソーシャルレンディングは儲かるのか。マネオ(maneo)の2016年3月期の財務情報から。

 先日(6月29日)に、ソーシャルレンディングを運営するマネオ(maneo)が2016年3月期の財務情報を公表しました。

 個人が投資して、リターンを期待する仕組みであるソーシャルレンディング。そもそもその仕組みを運用する事業者はどの程度利益を上げられるものなのか、常々関心がありました。

 財務情報の最新版が公表されたとのことで、少しその情報を眺めてみることにしました。

<目次>
1.売上高は直近5年間は右肩上がり
2.売上高は順調に伸びるが、粗利率はどう?
3.では営業利益はどうなの?
4.結局、どれくらい資産運用して、どれくらい設けられるの?運用資産に対する営業利益の割合は?


1.売上高は直近5年間は右肩上がり


 まず、基本的な情報として、直近5年間(2012年3月期~2016年3月期)の売上高推移を見てみました。

 すると、きれいな右肩上がりのグラフになります。このグラフのかたちを見ると、本当に順調に事業が拡大している様子がうかがえます。

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 一方、そのボリュームを見ると、直近の2016年3月期では約11億円の売上高となっています。売上規模からみると、まだまだ規模は小さいですが、今後の拡大がさらに見込めるとも言えそうです。

 特に、2015年3月期と2016年3月期とを比べると、売り上げはほぼ2倍になっており、昨年、ソーシャルレンディングが新たな投資の仕組みとして注目されたため、事業が大きく拡大した様子が見て取れます。

2.売上高は順調に伸びるが、粗利率はどう?


 一方、売上高が順調に伸びていても、そもそもの粗利が低調であれば、そもそものビジネスとしてのうまみはありません。

 そこで、マネオ(maneo)の粗利はどの程度なのか、それを見てみたのが下図となります。

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 これを見ると、2012年3月期には、粗利率が67%もありました。それが2016年3月期に至るまでには、少しずつ低下しているもののおよそ41%で直近は安定しているようです。

 いずれにしても、他産業と比べれば、粗利率は大きいと言えるでしょう。金融の分野ではどうなのかしら…

 売上に対して、直近では原価が6割程度となっているのです。

3.では営業利益はどうなの?






 では、マネオ(maneo)の営業利益率はどうなのでしょうか?

 マネオのようなビジネスでは、販売管理費が変動費として、毎年それなりに必要となるのではないかと思うからです。

 売上高ー売上原価ー販売管理費 = 営業利益

 売上高に対する営業利益の割合はいかばかりか。それを見てみたのが下図となります。

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 そうすると、直近では概ね20%程度となっているようです。やはり、他産業と比べると高いのではないでしょうか?だって、家電業界では3%程度といったことも良くありますから。

 でもやはり、金融分野の中ではどうなのでしょう。少し低い?

4.結局、どれくらい資産運用して、どれくらい設けられるの?運用資産に対する営業利益の割合は?


 マネオ(maneo)のようなソーシャルレンディングビジネスでは、どれだけ多くの資産を運用できるかが収益に直結するのではないか…。

 ちなみに、そう考えると、運用資産額規模に対して、どの程度がマネオの利益になるのでしょうか?

 それを見たのが下図となります。運用資産に対する営業利益の割合です。

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 これを見ると、直近ではほぼ1.8%となります。なるほど。

 この割合はあまり変化がないようです。やはり、マネオ(maneo)が利益を拡大させるためには、運用資産額をどれだけ大きくするのかに依存しているわけですね。

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