運用利回りと募集ローン総額で見るソーシャルレンディングの比較

 今、様様なソーシャルレンディングを運用する会社が立ち上がっています。それぞれのサービスでは、投資対象で差別化したり、運用利回りで違いを見せたり、中にはキャッシュバック等で認知度を高めようとしているサービスもあります。

 これだけ様々なソーシャルレンディングサービスが出てくると、どれを使っていいか迷ってしまうところです。

 投資家として登録する際には、各種手続きが必要であることから、何でもかんでもサービスを使ってみるというのも気が引けるもの。

 そうであれば、一番自分にあったソーシャルレンディングサービスを選んで、じっくり投資をしてみたいと思うのではないか。

 そこで数あるソーシャルレンディングの中で、これまでに募集できたローン総額と、各サービスがうたっている運用利回りについて着目して、ソーシャルレンディングを比較してみました。

 どのサービスを使うのか、評判やリスクを考えることに加えて、一つの参考指標となればと思います。

■ソーシャルレンディングをローン総額と運用利回りでマッピング


 各ソーシャルレンディングのWebサイトでは、各種の情報が掲示されています。

 その中でも、これまでに募集できたローン総額、また目安となる運用利回りについて、記載しているサービスがいくつかあります。

 それらの情報があるソーシャルレンディングについて、情報を取得、ブラフ化したものが下記になります。

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 ここでは、情報が種痘できた、maneo、ラッキーバンク、LCレンディング、Crowd Lease、トラストファイナンス、Smart Lendについて整理してみました。

 この結果を見ると、これまでに募集できたローン総額には、大きな開きがあります。ソーシャルレンディングの老舗であるmaneoがダントツの金額となり、535億にも達しています。

 続いて多いのは、ラッキーバンク、LCレンディングで38億~59億円で中規模的なサービスとなり、10億円以下のCrowd Lease、トラストファイナンス、Smart Lendとなります。

 これまでに募集できたローン総額は、ある意味で、サービスの熟練度的な指標になりますし、サービスの信頼性を図る実績となると考えられます。

 一方、運用利回りを見てみると、ローン総額が少ないトラストファイナンス、Smart Lendほど、幅が大きい。ローン総額が大きいmaneoやラッキーバンク等が3%程度の幅を想定しているのに対して、その倍以上の利回りの広がりがあります。

 トラストファイナンス、Smart Lendは、ローン総額が少ないことから、投資案件の実績をより多く生み出すために、より幅広く案件化しているのでしょうか?

 それともそもそも、トラストファイナンス、Smart Lendの対象とする案件がリスクの幅が広いのでしょうか?

 ちなみに、トラストファイナンス、Smart Lendともに特化型のソーシャルレンディングであり、前者が店舗経営型の中小企業、後者が不動産案件に特化して融資案件を組成するタイプです。

■考察






 ソーシャルレンディング運営者にとって、ローン総額の大きさが利益に直結するものだと思います。そのため、より多くの案件を組成し、資金を投資家から募集することを目指すのが一般的な戦略ではないかと思います。

 そう考えると、ダントツにローン総額が多いmaneoは別格として、それ以外のソーシャルレンディングはまだまだ団子状態の競争環境にあるのではないかとも考えられます。

 しかし一方で、トラストファイナンス、Smart Lendのように、特化型のサービスも出てきている。特化型のサービスは、投資案件の対象が限定されるがゆえに、そもそも規模の拡大には一定の制限がかかるはずです。

 こうした特化型のソーシャルレンディングは、いかにして事業を成長させていくのでしょうか?そもそも、ソーシャルレンディングではそれほどの成長を目指しておらず、ソーシャルレンディングで形成した顧客(投資家)基盤を使って、別の事業への基礎とするなどと考えているのかもしれません。

 そのあたりは、今後のソーシャルレンディング事業者の動きをウォッチしていると見えてくるのかもしれません。

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