2015年度のソーシャルレンディングの国内市場規模、国内市場シェア。maneo(マネオ)は市場シェア50%以上?




<目次>
0.はじめに
1.ソーシャルレンディングの国内市場シェアを試算?
2.2014年度の調査結果を活用して市場シェアを出しているのか?
3、いずれにしろmaneo(マネオ)の市場シェアは高い


0.はじめに


 矢野経済研究所より、2015年度の国内クラウドファンディングの市場規模の試算が公表されています。これを見ると、前年度比68.1%増の363億3,400万円と拡大(新規プロジェクト支援額ベース)とのこと。

 クラウドファンディングには、購入型、寄付型、投資型(ファンド型)、貸付型(ソーシャルレンディング)がありますが、それぞれ約 32億円、1億円、約 6億円、約322億円であるそうです。

 なんと、貸付型のクラウドファンディングであるソーシャルレンディングが、クラウドファンディング市場全体の 88.7%を占める結果となっています。金額ベースでは、ほぼソーシャルレンディングなのですね。





 ちなみに、同調査結果によると、2015 年 7 月末時点におけるクラウドファンディングを扱う企業数は 100 社程度。それが、2016年6月末時点では140 社程度に増加しているとのこと。一年で、1.4倍に事業者数が増加している。

 この勢いは、かなりすごいものですよね。

 参入事業者が急速に集まっている…その背景には、超低金利時代からマイナス金利の時代に突入したこともあり、貸付型(ソーシャルレンディング)で好利回りを求める支援者(投資者)が増加していることが要因として考えられるようです。

 支援者(投資者)が増加している様子を見て、多くの事業者もチャンスと見て参入を加速する…ということか。

1.ソーシャルレンディングの国内市場シェアを試算?


 矢野経済研究所の試算結果では、2015年度の貸付型(ソーシャルレンディング)の市場規模は約 322 億円と推計しています。

 ところで、ソーシャルレンディングを運営するmaneo(マネオ)では、自己申告で2015年度は154億円の貸付を成立させていると言っています。となると、市場シェアとしては、47.8%と貸付型(ソーシャルレンディング)のほぼ半分をmaneo(マネオ)が占めている計算になります。

 しかし実は、矢野経済研究所の試算結果を踏まえて、maneo(マネオ)自身もWebサイトのトップ画面で自社の市場シェアを情報発信として使っています。しかし、ちょっと数字がずれている?

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 同広告によれば、「貸付型+ファンド型の合計値250億円を2015年度の市場とした場合、maneoの融資額154億円で計算すると市場シェア61%」としています。

あれ?

 矢野経済研究所の試算結果は、投資型(ファンド型)が約 6 億円貸付型が約 322 億円となっています。そもそもmaneo(マネオ)の「貸付型+ファンド型の合計値250億円を2015年度の市場」というのはどこから出てきたのでしょうか?

2.2014年度の調査結果を活用して市場シェアを出しているのか?


 矢野経済研究所では、前年度にも同様の試算をしており、maneo(マネオ)は、そちらの結果を使ったのでしょうか?

 前年度の試算結果では、2014年度の市場規模は、投資型(ファンド型)が約19億円、貸付型(ソーシャルレンディング)が約156億円と推計されていました。また、その時の2015年度(予測)は283億7300万円と見込んでいたようです。

 とすると、前年度の矢野経済研究所の試算結果を活用しても、2015年度の市場規模はmaneo(マネオ)の言う250億円とはなりませんね…。




3、いずれにしろmaneo(マネオ)の市場シェアは高い


 まあ、数字が合わないとしても、実態としてmaneo(マネオ)の国内市場シェアがダントツに高いのは確かなようです。大体ほぼ半分くらいと言えるのではないでしょうか。

 そう考えると、今後の日本の中でのソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)の成長性は、maneo(マネオ)の成長性を把握することで概ね見ることができそうです。

 もちろん、矢野経済研究所の調査レポートでは、「2015 年 7 月末時点でクラウドファンディングを扱う企業数は 100 社程度であったが、2016年6月末時点では140 社程度に増加」とあるように、maneo(マネオ)以外のプレイヤーも急速に増えつつあります。

 このようなビジネス環境の中で、他の主要なソーシャルレンディングが出てくることも考えらえますので、長期的には、maneo(マネオ)の市場シェアは低下していくのかもしれません。

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