「年度末にすべての仕事が集中する」ことを解消しないと大きな変化は期待できないのでは?働き方改革に思うこと。

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 今年度後半になり、これまでも議論はされていたものの、一気に働き方改革の議論が進んできています。

 しかし、目標などが掲げられるようになりつつも、ではどうするの?具体的にどうすればいいの?というところは、働く現場の個々の人々に丸投げされている感が否めない状況です。

 現場で働く多くの人は、早く帰りたい、そのためには効率的に仕事をする、無駄に居残らない、と考えている人も多いはず。

 それなのに、早く帰れない、残業が多くなるのは、やはり理由があると思うのです。それも個人でどうにかなるものの他に、社会の構造的な部分での理由が…

<目次>
1.そもそも仕事が集中してしまう要因が社会にある
2.企業内で年度末になぜか社内研修が増える?
3.働き方改革の一環として、この年度末区切りをもっと柔軟にできないか





1.そもそも仕事が集中してしまう要因が社会にある


 作業をする人員に対して、仕事の量がそもそも多すぎると、残業などしないと仕事をさばききれないのは当たり前でしょう。

 単純に、現状、作業員がまったり仕事をしていて、もっと集中すれば、難なく短時間で終わらせることができる、という状況はあまり残されてはいないのではないかと思います。

 これだけ職場にITが浸透し、とても短いサイクルで物事が進む世の中、作業担当者のレベルでは、いわゆる「乾いた雑巾」の状態であることもしばしば。(既に十分に無駄の排除、効率化が進んでいる)

 それではなぜ、残業が多くなるのか?仕事が集中するからというのが、一つの大きな要因ではないかと思うのです。

 特に、「年度末」というのは大きい。

 なぜ、年度末に向けて仕事が集中するのか。それは日本の多くの企業が、年度末単位で物事を進めているからです。

 特に予算面では…この年度末区切りの企業の予算消化が、そこで働く作業者の残業増加のひとつの大きな要因になっているのではないか。


2.企業内で年度末になぜか社内研修が増える?


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 年度末は、ただでさえ忙しい。様々な顧客から年度末までに仕事を終わらせて納品してほしいということで、仕事を受けることも多いからです。

 その中で、顧客への商品・サービスの提供だけではなく、社内の取組も年度末区切りであるため、駆け込みのように、年度末に施策が実施されます。

 例えば、社内研修です。

 これも年度末というのが大きなポイントであり、年度内に企画した施策を実施しないと、次年度の予算が社内で認められないから。予算を繰り越したり、余らせるということが、社内の様々な関係者間のパワーバランスもあり、できないのです。

 良く公共事業(道路の補修)などが、年度末に一気に実施されることもしばしば散見されますが、このお役所的なスタンスは民間企業でもあるのです。




3.働き方改革の一環として、この年度末区切りをもっと柔軟にできないか


 そこでひとつ思うのです。

 この年度末を一つの区切りとして、全ての物事をすすめようとする社会のルールを柔軟にできないか?もしくは、分散できないか?ということです。

 全ての企業や組織が、年度末までに○○しないと…となるから、仕事が集中するのです。

 そこを解消するための議論や施策に注目が集まらないかしら?特に、政府は典型的な年度末区切りで物事を進める組織です。ここから変えていくと社会へのインパクトは大きいのではないか。