ソーシャルレンディング maneo (マネオ) での融資回収の遅延について

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 ソーシャルレンディング maneo (マネオ) での融資案件について、返済の遅延が発生したと同サービスのWebサイトで公表されています。

https://www.maneo.jp/apl/information/news?id=3611

 ここ2年くらいの間では、初めての遅延事案ではないでしょうか。

 公表内容によれば、「事業性資金支援ローンファンド」として募集されていた3案件について遅延とのことで、この3案件はすべて同じ事業者への融資であった模様です。

 本日は、このソーシャルレンディング maneo (マネオ) での返済の遅延をネタに少し考えを整理します。

<目次>
1.遅延が発生するとどうなるの?
2.ところで遅延が発生したのは同じ事業者ですよね?
3.ちなみに遅延発生率は?






1.遅延が発生するとどうなるの?


 マネオでは、久々の遅延発生ではないでしょうか?久々と言ってもここ2年くらいの間ですが。

 さて、遅延が発生した際に、マネオはどのような対応をするのでしょうか?同社の発表では、

===
2017年3月中旬に本件融資における延滞の懸念を認識いたしました。
債務者との連絡は続けておりますが、債権者として満足する状況の把握には至っておりません。
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 とのことで、まずは状況把握のために事業者と連絡を取ろうとしているところのようです。では、この後の対応方針はどうかというと、

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現在すでに、法的手続き等による回収行動を開始しております。
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 とのこと。法的に強制的な回収アクションに移るようですね…また投資家に対しては、該当する案件に融資していた人には、状況報告をしていくとのことで、該当する投資家のMY maneo の運用予定表の表示が4月4日以降、遅延の表示がなされるとのこと。

 折しも、他のソーシャルレンディングである「みんなのクレジット」では、関東財務局に指導されるなど、ソーシャルレンディング界隈でここ数日、色々と事案が発生しています。

 今後、これまで注目が高まりつつあった、ソーシャルレンディングへの視線が、質的に転換することも考えられますね。



2.ところで遅延が発生したのは同じ事業者ですよね?


 今回、3件の遅延案件が発生したわけですが、この事案で当方が注目したい点は、すべて同じ事業者による遅延ということです。

 マネオでは、多くの場合、同じ事業者の融資案件が金額で分割され数件募集されますが、案件が違うからと言って、小分けに分散投資しても、事業者が同じ案件であれば、一気に回収不可案件になる恐れがあるということです。

 つまり、投資する際には、どの事業者の融資案件なのかに着目することが大切なのではないかと思うのです。

 その意味で言うと、ここ数週間、マネオでは、C社、AN社に関係する融資案件が山のように募集されています。案件数はかなりあります。

 ただし、全てがC社、AN社の案件ですので、当方は、はじめの数件だけ投資して、それ以外は見送っています。ほかの事業者の案件が出るまでは街の状況です。

 だって、今回のようにこのC社、AN社で遅延が発生すれば、それにかかわるすべての案件に影響が出そうですから…

 それにしても、C社、AN社の案件多すぎです…ほかの事業者での融資案件はなぜない?

3.ちなみに遅延発生率は?


 ところで、遅延発生率を知りたいと思いませんか?どれくらいの割合なのでしょうか。

 マネオのWebサイトを見ていると、ローンファンド適用後の貸付数と返済中案件数、完済案件数が出ています。これを使って、ざっくり計算してみましょう。

2015年4月以降
貸付件数 3,441 件
内、返済中 1,332 件
内、完済 2,109 件

 ちなみに、当方では、2015年4月以降で初の遅延だと認識しています。この前提だと、

3件/3,441 件 ⇒ 0.087%

 となります。これは大体1200件ほどの融資案件に投資した場合、そのうち1件ほどが遅延になる程度です。これを高いとみるのかどうか…

 いずれにしても、マネオでの遅延発生、「みんなのクレジット」での関東財務局からの指導など、ソーシャルレンディング界隈の直近の動向は注視する必要がありそうです。