再度の業務停止命令で、ネットがざわつく(株)みんなのクレジット

2017-08-09_0001.jpg

 とうとう、Yahoo!ニュースでも取り上げられる事態となった。

 今年3月に関東財務局から金融商品取引法に基づく1カ月間の業務停止命令と業務改善命令を受けた(株)みんなのクレジットの話題で、ネット上はざわついている。

 今度は、東京都から貸金業法に基づく業務停止処分(1カ月)と業務改善命令を受けたというのである。色々と意見があろうとは思うが、個人的な所感を記載する。

<目次>
1.みんなのクレジットの印象
2.魅力のある案件組成よりも、派手な営業戦略で投資家を獲得に違和感
3.みんクレの今後を見守りつつも、ソーシャルレンディング全般に対する信用の問題外になる





1.みんなのクレジットの印象


 そもそも、同社は、2015年5月に設立されたばかりの会社であり、同年11月の貸金業の登録、実質的な業務は2016年4月と、営業を開始して1年と少しの新興企業である。

 以前のブログでも記載した通り、白石伸生氏が設立した会社である。

【ソーシャルレンディング】評判やリスクを個人的にモニタリングしているサービス・各社を一覧に整理してみた。
みんなのクレジット
社名:株式会社みんなのクレジット
設立:2015年5月21日
代表者:白石 伸生
資本金:8000万円
従業員数:9名
成立ローン総額:1,038,310,000円
※上記ブログ記事記載時の情報。


 日本でソーシャルレンディングのサービス提供会社が次々と生まれていく中、派手に「10%以上の高額利回りをうたい文句」としたり、投資商品を申し込むと得られる「キャッシュバックのキャンペーン」などを多用していた会社であるという印象がある会社。

 ネット界隈では、高利回りだからと飛びつくブログ記事がある一方で、当時から、白石伸生氏が設立した会社ということで怪しいと感じていた個人投資家もいた模様である。

 特に、同氏が、プロレス団体「全日本プロレス」の株を買い取り、オーナーに就任し全日プロの内紛騒動に発展した過去が話題に上っていました。

2.魅力のある案件組成よりも、派手な営業戦略で投資家を獲得に違和感


 その中で、個人的には「キャッシュバックのキャンペーン」などを多用していたことは特に違和感があった。

 ソーシャルレンディングは、個人にとって新しい投資の手段である。投資と考えた場合、目先の数千円のキャッシュバックよりも、中長期的に数倍に資産を殖やすことに、多くの個人投資家が関心を持っているものと思っていた。

 そのため、個人的には、「キャッシュバックのキャンペーン」では投資家は集まらないと踏んでいたが、その予想に反して多くの投資家とお金を集めたのが実態である。個人的な感覚は外れたわけである。

 Yahoo!ニュースによれば、現状で、数千人の個人投資家から総額約34億円を集めたのである。




3.みんクレの今後を見守りつつも、ソーシャルレンディング全般に対する信用の問題外になる


 様々なソーシャルレンディングが生まれ、営業活動をしている中で、今回、みんなのクレジットが問題を起こしたわけであるが、これはその他の適正に運用されているソーシャルレンディングを活用している個人投資家に少なからず影響を与えるのではないかと懸念が残る。

 つまり、現状のみんなのクレジットの問題が速やかに解決されていくことが必要であるが、今回の件で、ソーシャルレンディング自体が怪しいもの、不安なものと、世の中に捉えられてしまうのはあまりよろしくない。

 再度述べるが、個人投資家にとって、ソーシャルレンディングは新しい投資の一手段であり、適正に運用されているサービスは、とても有益なものである。

 しかし、一部の不適切な運用がなされたサービスの影響で、業界全般の発展が阻害されてしまうのは、大変もったいない気がするのである。

この記事へのコメント