東京の新型コロナウイルス感染症の感染者数の増加傾向に変化の兆し?





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 東京都における新型コロナウイルス感染症の感染者数は、2020年3月14日(土)頃より、急速に増加しはじめた。その結果、4月8日(水)には、安倍首相により緊急事態宣言が発出された。そして、今週(4/20の週)は、緊急事態宣言の発出から2週間目あたる。感染者数の増加を1週間ごと確認していくと、その傾向に変化が見られるようになった。

 本稿では、1週間単位での東京における感染者数の動向を眺めつつ、今後を見据えたい。
加えて、巷で話題となる「どのような属性の人が感染しやすいのか?」という問いに対して、直近6週間の感染者の数と属性を踏まえ整理する。

※東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイト(https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/)に掲示されているデータを使用。ただし、感染者数のうち、性別不明もしくは調査中というデータは総数が少ないことから省略。

1.(4月17日まで)東京の感染者数の増加傾向


 本稿では、急速に東京の感染者数が増加し始めた3月14日(土)以降の増加傾向を整理する。特に、1週間単位で増加数を見ることとする。
すると、3月14日(土)から4月17日までの5週間については、まさに加速度的に感染者数が増加している様子が見て取れる。

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 また、性別に感染者数の増加の様子を見ると、基本は男性の方が感染者数の絶対値は多い。しかし、増加率で見てみると、女性の方が増加率は大きい。

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 また、3月14日(土)から4月17日までの5週間について、各週の感染者数に占める世代別の構成割合を見ると、男性では30~50代、女性は20~30代の割合が高い。

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2.(4月18日から)感染者数増加傾向に変化の兆し。緊急事態宣言の効果?


 4月18日(土)~4月24日(金)の1週間を、前5週間と比べると、異なる傾向が見られる。感染者数の増加傾向が鈍化している。

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 特に、性別に増加傾向を見てみると、男性の感染者数増加が鈍化している様子が見て取れる。一方、女性については、多少鈍化しているが、その割合はわずかである。

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 いずれにしても、加速度的な増加が止まったよう見える。この週は、緊急事態宣言の発出から2週間目にあたる週である。この現象は、緊急事態宣言による効果とみてよいのか…


3.若い女性の感染者は多いのか


 ところで、性別に着目した場合、女性の感染者数増加がまだ大きく減っていない点が気になるところである。

 特に、各種メディア等では、女性20代の感染者数が多いという報道もなされるなど注目されるのが若い女性である。ただ本当に女性20代の感染者数が多いと言えるのかは疑問であろう。

 確かに、女性に限定して、各週の感染者数に占める20代の割合を見ると、その割合が大きいことは上記の通りである。しかし、東京都の20代女性人口に対する感染者数の割合を見ると、また違った見方が出来る。

 ここでは90代を除いて言えば(90代については後述)、20代女性の人口に対する感染者数の割合は、確かに女性の中での年代別比較では高い。しかし、男性の各年代別の人口に対する感染者数の割合と比較すると、多くの世代の男性よりも低いのである。

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 20代女性という属性は、何かとメディアで報じやすいものであるがゆえに、各週の感染者数の絶対値が多いという点から、「20代女性の感染者が多い」と思いがちであるが、実のところ女性よりも男性の方が、人口に対する割合という意味で、格段に感染者が多いと言えそうである。


4.90代の感染者数の多さ


 上記では、90代を除いて話をした。ここでは90代を中心に話をしたい。まず、注目すべきは、人口に対する感染者数の割合を見ると、その割合は90代が一番高いのである。

 90代の感染者数の絶対数は、他世代と比べると非常に少ない。しかし、そもそも人口が少ないのであるから、割合で見てみるべきであり、90代の人口に対する感染者数の割合が高いことは注目すべき点である。

 ここでこの数字を見て「90代が感染しやすい」と解釈もできる。しかし、果たしてそうなのか?

 90代は若い世代よりも免疫力が低下しており、症状が現れやすいとも考えられないか?つまり、90代は無症状者となることはなく、多くの人が発症して感染者として表面化する。それが故に、人口に対して高い感染者数の割合となるのではないか?

 逆に言えば、90代より若い世代は、実は90代と同程度の感染者割合となっているものの、若いために無症状となりやすく、結果として感染者として表に現れてきていない(=人口に対する感染者の割合が低下する)だけなのではないか?

 上記のような点を踏まえると、90代の人口に対する人口に対する感染者の割合の高さについては、慎重に検討すべきものなのかもしれない。



5.まとめ


 東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイト(https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/)に掲示されているデータを基に、直近6週間の東京の新型コロナウイルス感染症の感染者数の増加傾向をまとめてみた。

 その結果として、緊急事態宣言の発出から2週間目の4月18日(土)~4月24日(金)の感染者数は、その前週までの感染者数増加からの転換期に差し掛かったようにも見える。

 つまり、前週までの加速度的な増加から一転し、感染者数の増加傾向が緩和しているようにも見受けられる。

 4月17日(金)までは感染者数が加速度的に増えたことにより、国民としても大きな危機感を抱いていたところであるが、4月18日(土)~4月24日(金)において増加傾向が緩和されたこともあり、多少の安心材料となったと感じている。

 しかし懸念材料がないわけではない。性別・年代別に人口に対する感染者数の割合を見ると、女性よりも男性の方がその割合は明らかに大きく、男性の感染割合の高さが懸念される。

 また、女性の感染割合は男性と比べて相対的に低いが、直近5週間と比較し、4月18日(土)~4月24日(金)の期間の感染者数増加の緩和が微少に留まる。(男性の場合、一定程度の増加傾向の緩和が見られる)

 さらに、他の若い世代と比べて免疫力が弱い90代において、人口に対する感染者数の割合が非常に高くなっているのは留意が必要であろう。

 年齢もあり免疫力が弱いがゆえに、無症状とならず、発症し感染者として表れているとすると、90代の人口に対する感染者割合がある意味で今の東京の実態なのではないか。

 つまり、90代の感染割合と同程度の割合で若い世代の感染者が実のところはいるのではないか。表に現れていないだけで、無症状で気づかれていないだけで、実態の感染者数はもっと多いのではないかという懸念もぬぐえないのである。


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