日本の統計2017/書籍:書籍の出版点数と平均定価から見る出版戦略分析をフォロー(2016年に続き)。(総務省統計…

 一年前、下記のタイトルで総務省統計局の「日本の統計2016」を使って、日本の出版に関する戦略の分析をしました。 【日本の統計2016/書籍】出版の戦略。書籍の出版点数と平均定価(総務省統計局 日本の統計2016)  今年も総務省より「日本の統計2017」が公表されていますので、フォローがてら、「書籍の出版点数と平均定価」というデータを使い同様の分析をしてみました。  あらためて、「書籍の出版点数と平均定価」というデータについておさらいすると、日本の1年間の出版点数と平均定価のデータが、経年で見ることができるデータとなります。  昨今、世の中のみんなは、本を読まなくなったと言われており、それに合わせて出版業界も様々な対応をしているものと想定されます。実際、昨年のデータを使ってみた際にもその違いが明らかになりました。  本年の統計データを見てその傾向の変化について、あらためてフォローしてみましょう。何か変化が起きたのかしら? <目次> 1.出版点数は増えている?をもう一度。 2.書籍の分野では、社会科学、芸術、文学がビック 3.出版点数と平均価格の変化に見る、出版の戦略の分析フォロー(平成26年に続き) 4.社会科学、自然科学、技術、産業の戦略についてのフォロー(平成26年に続き) 1.出版点数は増えている?をもう一度。  日本での年間の新刊出版物の数は、平成25年までは増加傾向にありましたが、それ以降は減少傾向に転じています。 …

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京都の女性の「かんにん」の効果とは。井上章一著「京都ぎらい」(朝日新書)

 以前、「京都ぎらい」(朝日新書)なる新書を読み、なかなか面白いものをかくなと感心した井上章一氏。  同氏の新しい新書「京女の嘘」(PHP研究所)なる新刊が出ていたので読んでみた。同氏は、美人の研究をしている人でもあるらしい…  アカデミックの立場から、美人という人それぞれ捉え方の異なる対象を研究できるのか?との疑問を抱えつつも、同書を読んでみた所感を下記にまとめてみたい。 <目次> 1.秋田美人、新潟美人、京都美人は、同地域の魅力が低下したことの証? 2.女性の魅力を引き上げる京都弁 3.まとめ 1.秋田美人、新潟美人、京都美人は、同地域の魅力が低下したことの証?  同書の中で、いわゆる○○美人という言い方についての話がある(○○の部分には、地域名が入る)。例えば、秋田、新潟、京都など。  同氏は、本当に○○で表記される地域に美人が多いのか?と疑問を持ちつつ、本来的には、地域から人がどんどんと集まる東京に美人が多いはずといっています。  それは、あらためて考えてみれば当たり前であり、様々な地域から、若い女性が華やかな東京の暮らしにあこがれて集まってくる東京、そもそも人口がとびぬけて多い東京に、絶対数として美人が多いのだと。  逆に、なぜ秋田、新潟、京都に美人が多いという言説が流布するのか?その理解として、同氏は、人気や魅力が低下する地域のある種のブランディングによるものであろうと(私の理解)。  というのも、最も美人…

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ずっと持っていたい本だけど、仕方なく下取り。読み終わった書籍をブックオフで処分3000円超。高額下取り書籍のリスト。

 年末も近くなり、自宅の整理・整頓、掃除等に取り掛かっている人も多いでしょうか?  私も、年末に近づいていることもありますし、諸々の理由から自宅の大掃除中です。  私の自宅には多数の書籍があります。  これまでも細目に読み終わった書籍は、下取りに出すなど、ものを持たない、利用したら即処分を心がけてきました。  それでも、気を許すとあっという間に自宅が本だらけになります。  そんなこんなで、本日はいくつかの書籍をブックオフで下取りに出しました。  それなりの値段になりましたよ。 <目次> 1.柳谷商店開店中 \350 2.システムインテグレーション崩壊 \100 3.FinTech入門 \350 4.ナイルパーチの女子会 \100 5.ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 \500 6.大学生・社会人のための言語技術トレーニング \100 7.初めての統計学 \250 8.歴代首相の言語力を診断する \100 1.柳谷商店開店中 \350  柳広司氏の短編小説集。ハードカバーの書籍であり、ライトに面白く読める書籍でした。  私は柳氏の「ジョーカーゲーム」シリーズがお気に入りで、ジョーカーゲームを書いている作家って、他にどんな小説を書くのかしら?という興味から、同氏の小説はそれなりに読み込んでいるところ。  その中の1冊がこれです。意外にも、下取りで\350になりました。比較的新しいからかしら? …

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男性週刊誌の統計を見る!週刊プレイボーイは善戦!?

 近年、本・雑誌離れが言われています。また加えて、電子書籍なども流通するようになり、紙媒体での本や雑誌の販売は低迷気味とも言われています。  さらに、スマートフォン等の携帯端末の普及に伴い、スマートフォンで必要な情報等を取得することが多くなり、本や雑誌などの紙媒体を通じて情報を取得する頻度が減っているのではないかと思います。  わざわざお金を払ってまで本や雑誌を購入して、さらに紙媒体として持ち歩く、自宅等に保管するというのも煩わしいということもあるでしょう。  そこで、今回は、紙媒体での本や雑誌の印刷数の低下ぶりを可視化してみました。 <目次> 1.雑誌の印刷部数はどこで見れる? 2.男性 総合 週刊誌 にみえる印刷部数の変遷 3.男性 総合 週刊誌 が低迷する中で、最も頑張っているのは「週刊プレイボーイ」? 4.所感とまとめ 1.雑誌の印刷部数はどこで見れる?  雑誌の印刷部数については、一般社団法人 日本雑誌協会なる組織が、印刷部数を公表しています。下記のような雑誌のカテゴリ別に、期間別に情報が公表されています。  余談ですが、この分類がなかなか分かりにくい。同協会では、このくくりで印刷部数のデータを公表しているのですが、すべての雑誌について網羅的に整理しるのも一苦労な気がしています。 男性 ・総合(総合月刊誌 /  週刊誌 /  その他総合誌) ・ライフデザイン(男性ティーンズ誌 /  男性ヤング誌 /  男性ヤングアダルト誌 /  男…

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VRとうより科学読み本として面白い。廣瀬通孝「いずれ老いていく僕たちを100年活躍させるための先端VRガイド」(海…

※関連する記事はこちら。 【稲見昌彦/書籍】「スーパーヒューマン 誕生! 人間はSFを超える」の面白かったところ3点(2016/2/11読了)  VRについて情報取集したくて本屋さんで手に取った本書(廣瀬通孝「いずれ老いていく僕たちを100年活躍させるための先端VRガイド」(海星社新書))を読み終わり、その感想は科学読み本として面白いであった。  言っていることは、日本の今後の少子高齢社会について、なかなか考えさせられる内容であるし、将来、高齢化×VRというキーワードが重要になりそうなことはわかった。  ただし、本書は、VRのテクノロジーをゴリゴリ記載しているものであるわけではない。その意味で、ギーク的な内容を期待した読者は残念な読後感を感じるであろう。  個人的には、それでも随所に科学者である筆者のものの考え方が理解できとても面白いと思った次第である。  そこで本書の中で、個人的にマッチした部分をいくつか紹介したい。 1.現実世界だけでなく、仮想世界にまで拡張して、問題を解決していく 2.感覚を超えることがVRのひとつの機能 3.2度目のブームのVR 1.現実世界だけでなく、仮想世界にまで拡張して、問題を解決していく  本書では、廣瀬氏が下記のような説明のもと、VRは現実世界で解決困難な事象を、仮想世界にまで拡張して考えると解決策が見えてくることがあるとしています。  現実世界は複雑で、そのままでは解決するのが難しい問題がたくさんあります。…

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【映画や小説】映画館に行ってみると「君の名は。」が熱いと実感。評判と現実の違い?

 「君の名は。」というタイトルの長編アニメが8月の末から公開されています。     この映画「君の名は。」は、新海誠監督の長編アニメーション最新作であり、声の出演として、神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみなどが名を連ねて映画となっています。(まさか、登場人物の中で、あの人の声が長澤まさみ、だったとは…)  8月末の公開当初このアニメ映画の評判として、各種メディアを通じて興行収入の観点から、下記のような報道がなされていました。 8月26日に全国301スクリーンで封切り。 27日までの2日間で観客動員約59万人、興行収入約7億7000万円(26日が約3億4800万円、27日が約4億2200万円)。 配給の東宝は興収60億円を見込めると発表。  こうしたニュースなどを見ていて、公開直後は、色々と話題になった作品なんですね…程度の認識でした。  しかし、公開後しばらくして、実際に映画に行った人たちの口コミなどもあり、公開直後以上に注目が集まっていると、私自身も口コミで知りました。  本当に第二の波的に、この作品に注目が集まっているのでしょうか?  疑い深い私としては、念のため「君の名は。」なるキーワードで、検索ボリュームを調べてみると下記のご様子。  あれま。本当に第2の波がありますね。8月末の公開当初よりも大きな山が…  そのあと、検索ボリュームが減少していますが、第3の波なども発生するのかしら…  そんなことを感じつつも、このア…

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【お小遣い稼ぎ】自宅にある隠れた資産をお金に換えてみた!書籍の買取査定の結果は?「ネットオフ」の回答。

※関連過去記事 【お小遣い稼ぎ】自宅にある隠れた資産をお金に換える!たまっている書籍を買取サービス「ネットオフ」に送ってみる。  本が大好きで、毎週のように足しげく本屋さんに通い、気が付けばいつも本を買って帰ってくる、そんな行動が習慣になっている人も多いことでしょう。  そういった人の悩みは、自宅が本だらけになるということ。  あまりにも本が多くなりすぎて、処分にも困ることがしばしば。  ココだけの話、資源ゴミの日に書籍をゴミ捨て場にもっていくと、いつの間にか、誰かが捨てたはずの書籍を持ち返っている。  そんな光景を過去に幾度もみてきました。  その光景を見ると、書籍は捨てるのはもったいない。ゴミ捨て場にある書籍を持っていかれるくらいならば、自分自身で古本屋に売りたいと考えるのは自然なことでしょう。  そこで以前、書籍の買取サービス「ネットオフ」を活用してみようと、段ボールに書籍を詰め込み、指定の場所に書籍を発送しました。そして数日後に、買取価格の査定結果が届きました。  本日は、その査定結果について記載します。 <目次> 1.やっぱり、ネットオフの買取価格は安い? 2.それでも、ネットオフの買取サービスを使う理由 1.やっぱり、ネットオフの買取価格は安い?  先日記載したブログでは、下記のような記載をしました。 ※関連過去記事 【お小遣い稼ぎ】自宅にある隠れた資産をお金に換える!たまっている書籍を…

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【お小遣い稼ぎ】自宅にある隠れた資産をお金に換える!たまっている書籍を買取サービス「ネットオフ」に送ってみる。

 本が大好きで、毎週のように足しげく本屋さんに通い、気が付けばいつも本を買って帰ってくる、そんな行動が習慣になっている人も世の中には相応にいることでしょう。そういった方の悩みは、自宅が本だらけになるということ。そういう私も、自宅が本だらけ。寝るスペースもなくなるくらい。  もちろんお気に入りの本が自宅にあり、本に囲まれて暮らすことに癒されるということもある。しかしながら、たまにふと立ち止まって考えると、自宅が本で埋め尽くされてしまっている、何とかしなくては、と思う瞬間もあるのです。  だったら、本を捨てたらいいじゃない、そう考える向きもありますが、本が好きな人にとっては、「捨てる」という行動は後ろ向きな感じがしてなかなか気が進まないもの。少なくともほかのだれか、読んでくれる人に本を譲りたい、さらに可能であれば、少しばかりでも本の購入費を回収したいと思うものです。  そこで、本日は書籍の買取サービス「ネットオフ」の活用について書きます。 <目次> 1.ブックオフのリアル店舗への本の持ち込み⇒買取依頼の問題点 2.遠くまで本を運ぶ必要がない。さらに店員さんに趣味がばれない 3.まずはお試しで一箱の段ボールを送ってみたが… 1.ブックオフのリアル店舗への本の持ち込み⇒買取依頼の問題点  いままで、一定程度本がたまり、自宅にスペースがないな~と感じてきたら、20冊程度を目途に近所のブックオフに買い取ってっもらおうと、袋に詰めて自ら持ち込んでいま…

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【会社員・サラリーマン/読書】中高年サラリーマンの振舞い方について:楠木新「左遷論」

 楠木新氏の「左遷論」(中公新書)を読んだ。同氏の著作はしばしば読んでいて、会社員・サラリーマンの人事に関する話には、感心したものである。  今回は「左遷」というキーワードであることもあり、刺激的な内容なのかしら?とも思いつつ読み切った。  本書の詳しい内容を知りたい方は、ぜひ、本書を読んでもらいたい。ここでは、本書の中の特定の部分から派生して、いくつか述べたい。 <目次> 1.理由不問の長期休暇は中高年だからこそ必要!? 2.中高年だからこそ、副業禁止規定を緩和することも必要!? 理由不問の長期休暇は中高年だからこそ必要!?  本書の中で、中高年(40代以上)だからこそ「理由を問わず、1年間の休暇ができ、また会社に戻れる制度があっても良いのではないか?」という意見があることを知った。  なぜ、中高年なのか?  若手社員の話であれば、1年間会社の業務を離れ、広い世界に飛び出して経験を積むことで、将来会社に大きな貢献をする優秀社員に育つために必要であろうと素直に受け取れる。実際に、米国の大学院への留学(2年間)などの制度を持つ会社などもある。  しかし中高年(40代以上)だからこそ必要ではないか、という意見が世の中にはあるとのこと。  一般に、成熟した日本社会では、バブル時代のように右肩上がりで企業が成長することは見込めない。そうした中では、企業内では会社員が40代に差し掛かるころには、昇進等ができる人材と平社員に留まる人…

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【ブックオフ/書籍】Book OFF に久しぶりに本を売りに行ったら、意外な高値買取であった。

 自宅の中が本でいっぱいになりつつあります。  そこで、読み終わった本の中で、もう読み返すことはないかな…という本を13冊選定して、久々にブックオフに売りに行ってきました。  これまでも過去に、1000冊以上の本を売ってきた経験上、一冊当たり数十円での買取であろうと思っていました。  レジで本を渡して、下取り査定がなされる間、ブックオフ内の漫画コーナーで立ち読み。  そして、アナウンスで下取り査定が終わった旨連絡を受けて、レジでレシートを見てびっくりしました。  こんなに高く下取りをしてもらったのは初めてです。びっくり。  読まなくなった本を、何となく自宅にそのまま保管し続けてしまう癖がありますが、不要と思った本は新しいうちに売った方がお得ですね。  ちなみに、今回、買取してもらった本は下記となります。 日本製インダストリー4.0  350円 ビリオネア思考  200円 ベンチャーキャピタリストが語る着想の技法  300円 銀行経営のパラダイムシフトと新成長戦略 500円 限りなく黒に近いグレーな心理術  200円 モノ造りでもインターネットでも勝てない日本が、再び世界を驚かせる  500円 マインドセット  350円 成功する人の考え方  250円 「ハカる」力  350円 ザ・チェンジ・メイカー  350円 文庫  60円 新書  50円  そして合計は、なんと3810円。びっくりです。ちなみに…

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【新入社員/書籍】今年の新入社員向けにおススメ本を選んでみた。ビジネスと技術について。

 4月は、新入社員の配属の時期。当たり前だけど、まだまだ学生気分の抜けきらぬ様子。これから始まる仕事の基礎づくりとして、書籍を読んでもらうという話になり、いくつか本を選んでみた。個人的にはとても面白く、かつ分野の感覚を持つのに役立つ本だと思っている。  ぜひ、新入社員に読んでほしいが、興味を持って読みたいと言ってくれるだろうか?年上の人間として、少しドキドキするところもある。  今日は、新入社員におススメするために選んだ本をご紹介。 <おススメ本> 1.藤田晋「渋谷ではたらく社長の告白」(幻冬舎文庫) 2.伊藤元重「流通大変動 現場から見えてくる日本経済」(NHK出版新書) 3.小笠原治「メイカーズ進化論 本当の勝者はIoTで決まる」(NHK出版新書) 4.稲見昌彦「スーパービューマン誕生! 人間はSFを超える」(NHK出版新書) 5.松田卓也「人類を超えるAIは日本から生まれる」(廣済堂新書) 6.松尾豊「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」(KADOKAWA) 1.藤田晋「渋谷ではたらく社長の告白」(幻冬舎文庫)  この本は、サイバーエージェント社長の藤田晋氏が、その昔に書いた本です。  サーバーエージェントを立ち上げ、会社を大きく成長させていく過程にそって、社長としての悩みや考えを打ち明けている。良書だと思っています。  2000年頃のITバブル、そしてその後のバブル崩壊後にも生き延びてきたベンチャー社長の…

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【Honto(ホント)/書籍】危機感の表れ?需要喚起、顧客囲い込みの戦略なのか?ジュンク堂、丸善、文教堂ですすめる…

 毎週のように、丸善、ジュンク堂、八重洲ブックセンターを巡回しています。いわゆるパトロールです…  街の本屋に行けば、その時期その時期で、話題の出来事、これから注目されるであろう出来事を取り扱った書籍が、雨後の竹の子のように出版されている様子がうかがえます。とても面白いですよ。  さて、本屋である丸善で本を購入すると、今、「Honto(ホント)」という「ポイントサービスに登録しませんか?」というお知らせを、レジカウンターでしてもらえます。かなりの力の入れようです。  このHonto(ホント)のポイントは、次の2通りの方法で取得できます。 ・電子書籍ストア・ネットストアでの購入⇒100円の購入ごとに1ポインント ・実店舗での購入⇒200円の購入ごとに1ポインント  このポイントサービスは、ネット経由での電子書籍を押しているようです。ポイント付与率が2倍ですから。  ちなみに、Honto(ホント)のポイントは、電子書籍ストア、ネットストア、全国のhontoポイントサービス実施店舗での買物に、1ポイント=1円相当で使えます。なるほど、書籍でもポイント割引サービスを始めたということですね。  これについては、かなり感慨深いものがあります。その思いをいくつかの観点からまとめます。 <目次> 1.ポイントサービスを始めた背景を想像してみる 2.Honto(ホント)のポイントはどれくらいお得か?月12,000円で60円の還元。 3.しかし、書籍にポ…

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【加藤崇/書籍】サラリーマン向けの自己啓発書ではありません。加藤崇「無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!…

 この本は、サラリーマン向けの自己啓発書ではありません。 <目次> 1.「無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える! 」は、ビジネスを行う人が持つべき信念を語る書籍 2.この本を誰が読むべきか。 3.偉業を達成したかどうかではなく、他者から求められることに対して「当事者意識をもって物事に立ち向かうこと」が重要 1.「無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える! 」は、ビジネスを行う人が持つべき信念を語る書籍  本のタイトル「無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える! 」だけ見ると、サラリーマンの会社での仕事ノウハウを語るもののようにイメージしがちですが、中身は全く別物ではないかとおもいます。  著者の加藤崇氏は、東京大学発のヒト型ロボットベンチャー企業をグーグルに売却して話題となった経営者です。その加藤氏のこれまでの歩みと、同氏が考えるビジネスを行う人が持つべき信念を語る書籍なのです。  先日、同書を読み終わりましたが、いたく同意しました。加藤崇氏の信念を私の言葉でざっくり言えば、「当事者意識をもって物事に立ち向かうことが大切」ということです。この信念、とても大切です。言葉としては、世間一般でよく言われることですが、これを地で行っている人、実践している人は少ないのが実態でしょう。 2.この本を誰が読むべきか。  さて、この書籍「無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える! 」。私としては、とても感銘を受けたものですが、誰が読む…

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【nendo 佐藤オオキの新年度への助言/新聞】日本経済新聞のインタビューに答える「なんでも自分事、職場に甘え、な…

 今日の日本経済新聞に、nendo 佐藤オオキ氏のインタビューが掲載されている。この紙面は、ここ最近、職場での働き方について特集している紙面であり、これまでも様々な企業人が登場してきた。  本日は、nendo 佐藤オオキ氏なのである。リアルタイムすぎだろ!一昨日、nendo 佐藤オオキ氏の近著について記事書いたばかりなのに。  ということで、さっそく、新聞紙面を読んだところ、新年度に新しい職場で働き始める新卒、新入社員に向けた助言的な内容になっていて、そのポイントは「なんでも自分事、職場に甘え、なじむ」とのこと。  確かにそれ大事。でも、佐藤オオキ氏の近著で述べられていたような、彼の細かな仕事ノウハウの話は一切なかったな。紙面が限られているから仕方ないけど。  この記事を読んで参考にするのも良いけど、佐藤オオキ氏の著書を読んだ方がより面白いなと思います。もう今週の金曜日には、4月1日になり新年度です。ぜひ、「佐藤オオキのスピード仕事術」(幻冬舎)は読まれた方がよいですよ。 記載した記事はこちら。 【nendo 佐藤オオキのスピード仕事術/書籍】仕事術、いたく同意します。「新人にはまずスピードを体感させる」

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【nendo 佐藤オオキのスピード仕事術/書籍】仕事術、いたく同意します。「新人にはまずスピードを体感させる」

1.佐藤オオキ氏は、近年注目を集めるデザイナー、その本もぜひ読んで欲しい  デザインオフィスnendoの代表を務める30代後半のデザイナーです。最近、至る所で佐藤オオキ氏を目にする。(例えば、電車の中での広告とかね…)  本屋さんでも、nendo 佐藤オオキ氏の「佐藤オオキのスピード仕事術」(幻冬舎)なる書籍も販売していました。どんな人なのか?気になったので早速、同書を読みました。  この本「佐藤オオキのスピード仕事術」の内容では、随所に、仕事を進める上での注意点等について、しっかり仕事ができる人の考え方が反映されていると、感心して読むことができました。  その中で、いたく同意する部分をご紹介したいと思います。  ぜひ、多くの方に、「佐藤オオキのスピード仕事術」(幻冬舎)を読んでもらいたいです。 2.新人にはまずスピードを体感させる  「佐藤オオキのスピード仕事術」(幻冬舎)の中に、「新人にはまずスピードを体感させる」という節があります。  佐藤オオキ氏は、新しくスタッフを採用する際のことについて語っています。デザインオフィスだけあって、作品の出来を基準にするかと思いきや、最も重視するのは、スピード感なのだそうです。  同氏は、同じ作品を作るにしても、1か月かけるのと1週間で仕上げるのとでは使う「筋肉」が違うとして、同氏の仕事のスピードについてきてもらうためには、1週間で仕上げるための「筋肉」を新人に意識してもらうことが大切とし…

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【1~3月までのまとめ/書籍】面白いビジネス・技術等の書籍。今年の3か月で読んだおすすめ本まとめ。

 今年もはや3か月が終わろうとしています。といっても、まだ3月が半分残っていますが…この3月末から4月初めにかけては、年度の切り替えの時期ということもあり、業種・業界によっては多忙を極める季節。  しかし、4月を迎えしばらくすれば、新年度で気分も新たに本などもいつもより多く読んでみたくなる季節ではないかと思います。  そこで、今年の1月から3月現時点までに読んできた本の中で、一部ですが、読んで面白いおすすめの書籍について整理します。 <目次> 1.【柚木麻子】私にふさわしいホテル(新潮文庫) 2.【松田卓也】人類を超えるAIは日本から生まれる(廣済堂新書) 3.【真山仁】当確師(中央公論新社) 4.【浅子佳英、宇野常寛、門脇耕三】これからの「カッコよさ」の話をしよう(角川書店) 5.【河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎】読む力 聞く力(岩波書店) 6.【加谷珪一】これからのお金持ちの教科書 (CCCメディアハウス) 7.【稲見昌彦/書籍】スーパーヒューマン 誕生! 人間はSFを超える(NHK出版新書) ■1.【柚木麻子】私にふさわしいホテル(新潮文庫)  近年、本屋で発掘した作家の中で、1位, 2位をあらそうお気に入りの作家さんの本です。基本的には、中高生から、会社のOLさんなど、女性を主人公とした物語が多い。女性ならではの世界の捉え方、そして女子同士のつながり等々、面白く読めます。  この他にも「終点のあの子」「ナイルパーチの女子会」、もちろん「ラ…

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【日本の統計2016/書籍】出版の戦略。書籍の出版点数と平均定価(総務省統計局 日本の統計2016)

※関連記事はこちら。書籍の他に雑誌の統計を知りたい方向け。 男性週刊誌の統計を見る!週刊プレイボーイは善戦!? 日本の統計2017/書籍:書籍の出版点数と平均定価から見る出版戦略分析をフォロー(2016年に続き)。(総務省統計局 日本の統計2017)  先日の3月10日に、総務省統計局から「日本の統計2016」が公表されました。  様々な分野の統計データが公表されています。  今回その中で注目したのが「書籍の出版点数と平均定価」というデータとなります。  昨今(というかそれなりに前から)、出版不況と言われていて、雑誌が休刊や廃刊になったり、出版社の経営が傾いたり…と非常に苦しい出版業界のようです。  しかし、実際のところ出版物の状況はどうなのか?出版点数と平均定価の観点から見ることができます。  そもそも、世の中のみんなは、本を読まなくなったと言われています。その真偽はわかりませんが、普通、人々が本を読まなくなれば、本は売れなくなり、したがって出版数が減っていく。  さらには数が少なくなるので、価格も上昇していく…というのが想定する状況なわけです…  しかし、この統計データを見るとあらためて、世の中の出版に関わる「アレ・コレ」が分かりました。以下では、そのポイントを紹介します。 <目次> 1.出版点数は増えている? 2.書籍の分野では、社会科学、芸術、文学がビック 3.出版点数と平均価格の変化に見る、出版の戦略? 4.社会科学、自然…

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【稲見昌彦/書籍】「スーパーヒューマン 誕生! 人間はSFを超える」の面白かったところ3点(2016/2/11読了)

※関連する記事 VRとうより科学読み本として面白い。廣瀬通孝「いずれ老いていく僕たちを100年活躍させるための先端VRガイド」(海星社新書) 【VR:仮想現実/随筆】アニメも美女も自治体もお台場も、みんなVR(バーチャルリアリティー、仮想現実)  AR(拡張現実)、VR(仮想現実)等が最近注目されていますが、同書の著者は人間拡張工学なる学問の専門家です。つまり、AR、VRを含む、人間の能力を拡張するための工学技術を研究している人です。1972年生まれの40代前半の研究者の方です。  本書のタイトルからも分かる通り、様々なSF的なアニメ、漫画、小説を題材とした切り口から、人間の能力を拡張して実現されるのであろう世界観をイメージさせ、そこに現実の工学技術で「ここまでできる!」を紹介する良書です。  著者の稲見氏は、“甲殻機動隊”で出てくるいわゆる「光学迷彩」的なものを、この現実の世界で、現実的な技術の組み合わせにより、ある意味で実現した人としても有名だそうです。  本書「スーパーヒューマン 誕生! 人間はSFを超える」の中で、「へぇー」と感心したトピックを3つご紹介します。 <目次> 1.なぜ人々は人型のロボットを開発したがるのか? 2.VRによって体験がシェアできる? 3.技術で脱身体も可能? 4.読後の所感    1.なぜ人々は人型のロボットを開発したがるのか?  日本のアニメの中には、ドラえもんをはじめ、パトレーバー、ガンダム等々、…

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【加谷珪一/書籍】「これからのお金持ちの教科書」から学べる3つのこと(CCCメディアハウス、2016/2/11読了)

 加谷珪一氏の書く書籍は、今後のサラリーマンの資産づくり、収入の確保を考える際にとても役立つ助言や将来見通しが非常に多いものです。例えば、次の2つの書籍は必読の書ではないでしょうか。 ・お金持ちの教科書(CCCメディアハウス) ・これからのお金持ちの教科書(CCCメディアハウス)    加谷珪一氏の著書の中のいくつかは、それほど内容のないものもありますが、上記の2つはとても役立つ。今後のサラリーマン、ビジネスマンの生活や働き方を考える上で不可欠と思います。  そこで今回は、2015年12月7日初版発行された「これからのお金持ちの教科書(CCCメディアハウス)」から学べる3つのポイントを紹介します。 <目次> 1.年収を殖やしてお金持ちになることは案外難しい 2.事業化には手間やコストがかかる資金調達が必要だったが、それから解放される世界が来る 3.個人のアイデアや知恵こそが今後の資本となる 1.年収を殖やしてお金持ちになることは案外難しい  同書では、経済活動を通じて富を形成する方法には2種類あると解説しています。そのひとつめは、毎年の収入を最大化して、より多くを貯蓄していく方法です。そしてもう一つは、資産を保有して、その価値を高めていく方法です。  前者の方法は、例えばサラリーマンの給与所得のようなものです。この方法では実は大きな富を形成することは難しく、限度があるのです。なぜならば、サラリーマンの一人の給与所得には実質的に上限…

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【河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎/書籍】読む力 聞く力(岩波書店、2016/1/15読了)

本書は、絵本・児童文学研究センター主催第10回文化セミナー「読む 聞く」(2005年11月20日)の記録であり、それを文庫本化した書籍です。 著名な3名、臨床心理学者の河合隼雄氏(故人)、ノンフィクション作家の立花隆氏、詩人の谷川俊太郎氏による講演、パネルディスカッションをまとめたもの。 今回は、この2005年開催のセミナー、その中でも特に、立花氏が講演の中で人工内耳を例に挙げて話している部分に注目しました。昨今の人工知能(AI)ブームの中、今後の技術開発の方向感を考えるのに役立つ話だと思ったからです。 ■わかるということ ―立花氏の講演の中から 本書内には、立花氏の講演録がおさめられています。その中で、同氏が人工内耳を例に取り上げて説明している部分があります。 (P43)耳の中に蝸牛というカタツムリみたいな格好をした器官があって、その中に有毛細胞があります。そこに人工的な電極を入れて… しかし、同氏は、本当に音が何かを「わかる」ためには、単に音を聞いて、その音の信号を脳に届けるだけでは駄目であると説明しています。 (P48)普通われわれは音がしたとき、その音がした方をパッと向いたりします。それは音と空間の音波の伝わり方の関係が分かっているからで、生まれてからそういうものと隔絶された世界に住んでいた子供はわからないわけです。 つまり、立花氏は、音を電気信号に変えたもの、その他の器官の情報、また記憶等のすべてが全部合わさって初めて、その音に…

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