【加谷珪一/書籍】「これからのお金持ちの教科書」から学べる3つのこと(CCCメディアハウス、2016/2/11読了)

 加谷珪一氏の書く書籍は、今後のサラリーマンの資産づくり、収入の確保を考える際にとても役立つ助言や将来見通しが非常に多いものです。例えば、次の2つの書籍は必読の書ではないでしょうか。 ・お金持ちの教科書(CCCメディアハウス) ・これからのお金持ちの教科書(CCCメディアハウス)    加谷珪一氏の著書の中のいくつかは、それほど内容のないものもありますが、上記の2つはとても役立つ。今後のサラリーマン、ビジネスマンの生活や働き方を考える上で不可欠と思います。  そこで今回は、2015年12月7日初版発行された「これからのお金持ちの教科書(CCCメディアハウス)」から学べる3つのポイントを紹介します。 <目次> 1.年収を殖やしてお金持ちになることは案外難しい 2.事業化には手間やコストがかかる資金調達が必要だったが、それから解放される世界が来る 3.個人のアイデアや知恵こそが今後の資本となる 1.年収を殖やしてお金持ちになることは案外難しい  同書では、経済活動を通じて富を形成する方法には2種類あると解説しています。そのひとつめは、毎年の収入を最大化して、より多くを貯蓄していく方法です。そしてもう一つは、資産を保有して、その価値を高めていく方法です。  前者の方法は、例えばサラリーマンの給与所得のようなものです。この方法では実は大きな富を形成することは難しく、限度があるのです。なぜならば、サラリーマンの一人の給与所得には実質的に上限…

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【河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎/書籍】読む力 聞く力(岩波書店、2016/1/15読了)

本書は、絵本・児童文学研究センター主催第10回文化セミナー「読む 聞く」(2005年11月20日)の記録であり、それを文庫本化した書籍です。 著名な3名、臨床心理学者の河合隼雄氏(故人)、ノンフィクション作家の立花隆氏、詩人の谷川俊太郎氏による講演、パネルディスカッションをまとめたもの。 今回は、この2005年開催のセミナー、その中でも特に、立花氏が講演の中で人工内耳を例に挙げて話している部分に注目しました。昨今の人工知能(AI)ブームの中、今後の技術開発の方向感を考えるのに役立つ話だと思ったからです。 ■わかるということ ―立花氏の講演の中から 本書内には、立花氏の講演録がおさめられています。その中で、同氏が人工内耳を例に取り上げて説明している部分があります。 (P43)耳の中に蝸牛というカタツムリみたいな格好をした器官があって、その中に有毛細胞があります。そこに人工的な電極を入れて… しかし、同氏は、本当に音が何かを「わかる」ためには、単に音を聞いて、その音の信号を脳に届けるだけでは駄目であると説明しています。 (P48)普通われわれは音がしたとき、その音がした方をパッと向いたりします。それは音と空間の音波の伝わり方の関係が分かっているからで、生まれてからそういうものと隔絶された世界に住んでいた子供はわからないわけです。 つまり、立花氏は、音を電気信号に変えたもの、その他の器官の情報、また記憶等のすべてが全部合わさって初めて、その音に…

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【浅子佳英、宇野常寛、門脇耕三/書籍】これからの「カッコよさ」の話をしよう(角川書店、2016/1/9読了)

 本屋で購入して以来、自宅で眠っていた本書を引っ張り出し、読み終わりました。本書『これからの「カッコよさ」の話をしよう』は、批評家、建築家、インテリアデザイナーの3人による対談集的な書籍。ファッション、建築、インテリア、そしておもちゃ等、様々な身の回りのモノの「カッコよさ」についての議論がおさめられています。  著者の浅子佳英、宇野常寛、門脇耕三の3名は、ともに70年代生まれの中間的な世代です。だからこそ、古すぎず、かといって新しすぎず、両者の良い点をミックスした感じの思想、発想のもとで、これからの「カッコよさ」について話してくれる書籍です。同書の中で、個人的に興味を覚えた部分を紹介します。 <目次> 1.「コト」の一元性と「モノ」の多元性 2.IoT時代の「モノ」から「コト」へ 3.まとめ 1.「コト」の一元性と「モノ」の多元性  現在、「IoT」というキーワードが世の中に氾濫しています。いわゆる、「モノのインターネット」のことです。情報通信技術の中で注目されている技術的なものです。  この現在の「IoT」のトレンドとして、新聞、雑誌、書籍等を読んでいると、「モノ」ではなく「コト」(体験やサービス等)で新しい価値を生み出していこうという考え方が喧伝されていると認識しています。  こうした世の中の認識がある中で、本書では次のようにバシッと言っている。 (同書P213-214)「コト」の抽象性、形のなさというのは、どうしても「気持ち…

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【真山仁/書籍】当確師(中央公論新社、2016/1/1読了)

真山仁氏。とてもお気に入りの作家です。同氏は、なんと作家デビュー10周年を迎えたようです。最新作「当確師」を書店で見つけて手に取ってみた際に、本の帯にデカデカと記載されていました。 大好きな作家ではあるものの、私個人的にはそのあたりには関心はない。ただ10周年と聞いて、10年前、自分は何をしていたのかな、と振り返ってしまいました。同氏のように世の中に良い価値を生み出して来たのかなと… 「ハゲタカ」に始まり、直近では「売国」「雨に泣いている」等、真山氏の作品は一通り読んできた中で、今回も本書「当確師」を読み終わって、やっぱり「いいな」と感じました。 主人公 聖達磨こと選挙当選請負人 ダルマ。凄腕の選挙コンサル。人の心の中の欲や謀略などを読み取り、次々と裏をかく思考がとても痛快。それから、選挙に出馬した黒松幸子、さっちゃんことNPO法人代表を務める社会活動家。深く社会福祉のあるべきビジョンを持ちつつも、現状の政治に対してただ文句を言うだけではなく、冷静に、そしてシビアに現実の改善を実現すべく振る舞う姿。 ああ、現実の世界にこれほど魅力的な人は実在するのでしょうか。あくまでも小説の世界だけの話なのでしょうか。いや、単に私の周りにそのようなスゴイ人がいないだけなのかしら。いやいや、もっと可能性がありそうなのは、魅力的な人がいても気づかない私の鈍感さかもしれないですね。

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【松田卓也/書籍】人類を超えるAIは日本から生まれる(廣済堂新書、2015/12/31読了)

同書は、最近至る所で見かける「AI」「人工知能」、そして「人類を超える知能」等のキーワードに引きつけられて手にした新書となります。 同書は、ディープラーニングに代表される注目の人工知能技術、その他新しい研究動向、超知能が2045年までに生まれるという「シンギュラリティ」の話について、有名実業家や研究者の論を紹介しつつ、人工知能の重要性を説く良書です。 今後の人工知能実現の際に、どの国が開発を主導するのかで、世界の中での日本のポジションが決まってしまうという趣旨だと読みました。人工知能というキラーテクノロジーを軸に、今後の日本の国際的な競争力を確保しなくてはいけないということは何となく理解できます。 ただ、個人的に非常に関心があることは、汎用的な人工知能、それも人間の知能を超えた人工知能ができ、そして人間の仕事や、やらなくてはならない作業などをすべて代わりに行うようになった将来、人間はどうなるのか?という疑問です。 そもそも、人は他の人たちの間で「どうしても差をつけて、優越感を感じたがる」生き物です。人が自身の能力を持って、他者との違いを表現する仕事という手段が人工知能に奪われた際に、何をもって人は他者との間に優越感を見出すのか。 美意識や、芸術に対する造詣が他者との違いを見出す対象となるのか?はたまた哲学的な思索、思想といったものになるのか?いずれにしても、実用的な能力が全て人工知能で代替えしてしまうようになれば、そのようになるのかもしれません。 それって、人工…

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【柚木麻子/書籍】私にふさわしいホテル(新潮文庫、2015/12/31読了)

近年本屋で見出した作家の中で、1, 2をあらそうお気に入りの作家さんです。「終点のあの子」「ナイルパーチの女子会」、もちろん「ランチのアッコちゃん」など、過去の作品もいろいろと読ませていただいています。とても面白い。 この2015年末に、柚木氏の小説を読めて、ああ、良い1年の締めくくりとなった気持ちでいっぱいになりました。 さて、本書のあらすじは読んでみてのお楽しみということにして、個人的に気に入った点をご紹介しましょう。なんといっても一番のお気に入りキャラは、主人公の30前半女子で小説家志望の中島加代子ではなく、文壇最後のドンファンこと東十条宗典先生なのです。 はじめのころは、登場するたびに、文壇の大御所というポジションからか、威張り散らして、酒、女と贅をつくした遊びをする遊び人。しかもこのところ物書きとしての質も伴っていない状況という、ダメな老害的な存在でした。 しかし、話が進むにつれて、若かりし頃の物書きとしての懸命な姿がちゃんとあり、さらに中島加代子といがみ合いつつも、どこか若手作家の文筆の才能のみならず、善悪は別とした人間としての力強さ的な魅力を認める姿が見ていてグッとくる。 そして、最後には、グレている感じがするけど、良識ある大御所として、名実ともに文壇に返り咲く姿が何とも心地よかったのです。もちろん、主人公の中島女史も魅力的です。 本書を読み終わり、現実を見渡してみる。分野も違うし現実世界の話ではあるけれども、文壇ではなくビジネスの世界にも、この東…

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